【歌詞考察&和訳】藤井風『HACHICO』|君をもう二度と離さないと誓う歌

  • 2025年6月16日
  • 2025年6月16日
  • 藤井風
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「今度は、もう二度と君を離さない。」
藤井風『HACHICO』は、
再会と約束、やさしさと祈りを込めた1曲。
忠犬ハチ公のモチーフとともに、「誰かを想い、共にいる」ことの深さが描かれます。

本記事では歌詞の一節ごとに和訳と考察を行い、
繰り返される言葉の中に宿るメッセージをひも解いていきます。

『HACHICO』Pre-Chorus:呼びかけの反復

どこに行こう ハチ公(×4)

和訳:
どこへ行こうか、ハチ公。

解説:
繰り返されるフレーズは、愛する存在との対話を象徴。
相手に委ねながら寄り添う姿勢が滲んでいます。

『HACHICO』Chorus:再会の喜びと誓い

君は辛抱強く僕を待ってくれた  
どこに行こう ハチ公  
今度はもう二度と君を離さない

和訳:
君は、ずっと僕を待ってくれてたね。
どこへ行こうか、ハチ公。
今度こそ、君を絶対に離さない。

解説:
ハチ公の忠誠をベースに、「待っていてくれた君」への感謝と誓いが描かれます。
「離さない」という言葉が何度も繰り返されるのは、過去への悔いと、未来への決意の裏返しです。

Verse 2:たどり着いた愛の場所

君にたどり着くまでに  
全てをくぐり抜けてきた  
君を喜ばせる方法ならたくさんある

和訳:
君に辿り着くまでに、色んな困難を乗り越えてきたよ。
君を笑顔にする方法なら、たくさんあるんだ。

解説:
主人公が経験した道のりと、今ここにいる理由が語られるパート。
愛の形は派手ではなく、静かな肯定で満たされています。

Refrain:静かな休日の祈り

みんなは大声で叫んだりしてるけど  
僕らはここで超チルにノってる  
この平和をみんなと分かち合いたいよ

和訳:
みんな騒いでるけど、僕らはここで心地よく過ごしてる。
この平和を、世界中のみんなと分かち合いたいんだ。

解説:
大きな音ではなく、静けさの中にある幸福を歌ったフレーズ。
藤井風らしい穏やかなメッセージが響きます。

Outro:永遠の再会の約束

今度はもう二度と君を離さない  
焦ることはない ゆっくりいこう

和訳:
もう二度と君を離さない。
焦らずに、ゆっくり歩いていこう。

解説:
別れの痛みを知ったからこそ言える、真っ直ぐな愛の誓い
全体を通して「つながり」と「やさしさ」が静かに満ちています。

まとめ|『HACHICO』は“ともに歩く”歌

『HACHICO』は、再会・約束・感謝を主軸とした、
“ともに在ること”の尊さを描いた歌。

「今度はもう離さない」という言葉は、
すべての“待ってくれていた誰か”への、
最大限の愛の表現なのかもしれません。